2019年1月20日日曜日

プレアデス 第6回 冬編 (1) ~冨澤健一

プレアデス 大雅荘ブログ版 第6回 冬編 (1)


冬は一年中でもっとも星空が輝く季節です。明るい一等星が多いこと、日没が早いので19時ごろからもう夜空が暗く、また上空の空気の流れが強いので星がキラキラとまたたいていたりと、ほかの季節に比べて、より星空の印象が強い季節でもあります。

今回は冬の代表的な天体を簡単に紹介しようと思います。


•*¨*•.¸¸☆*・゚オリオン座

1月中旬頃の20時頃 オリオン座が南東に見えます。オリオン座には、明るい2つの1等星があります。赤いベテルギウスと、青白いリゲルです。ベテルギウスは "赤い目玉" とも呼ばれ、超新星爆発を引き起こすかもしれないと話題になりました。
赤いベテルギウスを平家星、白いリゲルを源氏星と、平家の赤旗、源氏の白旗に見立てた和名もあります。


中央の三ツ星の下に縦に並んだ3つの小さい星も確認しましょう。
肉眼でも、縦に3つ星が並んでいる様子が見えます。
このうち、真ん中の星が、ぼんやりと滲んでいる様に見えます。
これが有名なM42 オリオン座大星雲です。
もしお持ちなら、ぜひ双眼鏡で眺めてみて下さい。


•*¨*•.¸¸☆*・゚冬の大三角形

オリオン座よりやや遅れて、明るい星が東から昇ってきます。
白く輝く星、〈おおいぬ座〉のシリウスです。おおいぬ座のシリウスは、ギラギラと明るく輝いています。惑星を除けば、全恒星で最も明るい1等星です。『焼き焦がすもの』という意味があります。
ベテルギウスとシリウスを線で結んで、左の方へ大きな正三角形を作るようにすると、角のところにまた明るい星が見つかります。これは〈こいぬ座〉のプロキオンです。
いま作った正三角形を、冬の大三角とよびます。冬の大三角を右の方へひっくり返すと、今度はベテルギウス・シリウス・リゲルの三角ができます。


•*¨*•.¸¸☆*・゚冬のダイヤモンド


同じようにベテルギウスとリゲルの上に三角を作ると、〈おうし座〉のアルデバランが見つかります。

 ベテルギウスとプロキオンの左には、明るい星が2つ並んでいるのが見つかります。これらは〈ふたご座〉のカストルとポルックスです。最後に天頂近くで明るく光る〈ぎょしゃ座〉のカペラと結ぶと、ベテルギウスを囲む大きな六角形ができ上がります。これを冬のダイヤモンドと呼ばれています。

冬のダイヤモンドは周り全てが一等星、中央にベテルギウス、おうし座にはアルデバラン以外にすばるがあり大変豪華な顔ぶれです。そして実際空を見上げるとかなり大きな造形です。





0 件のコメント:

コメントを投稿

【お花見会】

  4月6日(土)に、お花見会が実施されました。 5年振りの家族参加でしたが、あいにくの天気だったので室内(ひまわり館)で行われました。 今年の2名の新人職員紹介もあり、ベトナム社会主義共和国出身の2人が自己紹介や質問等に答えました。2年前にバイトで来てた時と比べて、だいぶ日本語...